ストーンボウル-36010
通常価格
8,800〜
円 (税込)※商品価格以外に別途送料がかかります。
説明
こちらはフルオーダーで作ったゴツゴツした石みたいな器で、名前もそのままストーンボウルと言います。
この器は石っぽい質感と造形のノリが大事な器でして、まず質感を出すのに砂まじりの粘土を水樋(すいひ:原土を水に溶かして不純物を取り除く粘土の作り方)で作ります。
その粘土を今度はやや固めになるまで乾かしまして、形を作っていきます。
固めになるまで待つのは、粘土に水がたっぷり含まれていると形にエッジが出にくくなるからですね。
その形についてですけど、この手の器は技術的な難しさは ほとんど無く、言ってしまえば誰でも作れるタイプの器でもあります。
そこで重要になってくるのが作る人のセンスの方でして、こればっかりはもう感性が合うか合わないか、という問題になってきます。
この器の時はオーダーの際にお話を伺って、「破壊的な、壊れているような、その中に美しさがある感じ」という退廃的でパンクなイメージでしたので なるべくそう思えるよう、あまり作為的でない、自然な割れ方みたいなのを意識して作りました。
[サイズ]
たて 約15cm / よこ 約12cm / 高さ 6~10cm
(個体差が大いにあります)
[重ねやすさ]
重ねにくいです
ただこの器のコンセプトは割れてもそれが美しさになる、ということなので多少の欠けやヒビが馴染む器でもあります。
重ねるとこんな感じです↓
この器の釉薬は よく使うやつなんですけど、白化粧土の焼き締めと、ワラの灰を用いたつや消しの釉薬の組み合わせです。
乾燥気味で作るため ひび割れが自然に入るのですが、それはそのまま放置して、一度素焼きしてから液体状の白い粘土を器にかけます。
そうするとひび割れの中に白化粧土が入り込んでヒビを目立たせすぎず、うつわ表面の造形に奥行きを持つような感じに仕上がります。
白化粧土をかけてから一度本焼きして、窯から出てきた器に今度はワラ灰の釉薬を薄くふりかけてもう一回本焼きします。
白化粧土のみだと水分とか油分が器に染み込んでしまいますので、それを防ぎつつ、素材の質感をなるべくそのまま活かすために、ワラ灰を薄く振りかけています。
石っぽい質感でありながら食器として機能するキーポイントは このワラ灰のバランスですね。ここの塩梅でよく失敗したりします。
ストーンボウルは造形としての自由度が高いので作っていて非常に楽しいですね。正解のない造形という感じでしょうか。この作り方を応用して他にも色々なパターンの器が作れそうなので今後とも色々と作っていきたいと思っています。パンクな思想は好きです。
制作:高鶴裕太
オーダーメイド基準価格8,800円
(基準価格はこの器の形を制作する際の基準となる価格です。釉薬やサイズによっては料金が1,000〜3,000円程度アップすることがございます)
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