高鶴裕太の ヘタッピやきもの研究所 上野焼の伝統技術を用いた緑青流し・青織部などを施し、ご要望に添ったオリジナルの作品で空間を華やかに彩ります。土の素材感を活かし、深見あるお色を演出する陶器は和洋どちらのメニューの食材も、艶やかさを一層引き立たせます。オーダーメイドでお作りする器はこだわりを繊細に表現いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

不動明王の湯呑み(36007/04+)

通常価格

hikoukai

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説明

不動明王の湯呑みということで、お寺への奉納品として作った湯呑みになります。こういうのも作ってるんですね〜
 
側面に彫ってある梵字は「阿」と「吽」でして、こっちが「阿」で↓
 

こっちが「吽」になります↓
 

阿吽の梵字は湯呑みの対角線で彫られていまして、湯呑みの内側の底には不動明王の顔が彫ってあるんですけど、その顔に対して南西と北東にあたる位置に阿吽が施されています。坤(ひつじさる)と艮(うしとら)の方位ですね。
 
内側の底に彫ってある不動明王は神性のものであるので写真を撮っていませんが、この湯呑みの高さが10cmありますからね、その部分を彫るのが一番大変でした。
 
 
彫るというのは陶芸で「掻き落とし」と言われる技法のことでして、焼くと黒っぽくなる赤土の上に、白い化粧土をかけて、竹串などで表面を引っ掻くことで白の化粧土がとれて模様を描く、という伝統技法なんですけど、側面の梵字は普通に絵を描くように彫れるので比較的思い通りに作業ができるのですが、内側は格段に難しかったです。長い竹串の端っこを持ってライト当てながら彫っていました。
 
しかも掻き落としは一発勝負なのでやり直しが効かないというのも大変ハードボイルドです。なので湯呑みをたくさん作って、何度もチャレンジして一番いい感じにできたものをお渡ししました。この写真の湯呑みは手元に残っていたやつなので納品しなかったものですね。
 
 
色は上野焼(あがのやき)らしい釉薬で、ということだったので、一つは上野焼の代表的な釉薬「緑青流し(04+)」↓を
 
 
 
もう一つの↓は「藁白(わらじろ/07)」を還元で焼いて、側面は焼き締め、というオールドスクールなスタイルにしました。

 
 
 
 
[サイズ]
直径 7.5cm  / 高さ 10.5cm(だいたい)
 
 
陶芸では他にも絵を描く技法はいくつかあるのですが、私としては掻き落としが一番気に入っています。絵の具や呉須なんかで描くよりも 掻き落としの方がより一つの物体として結合している感じがするからです。掻き落としはかなり応用の効く技法なので、今後も色々作っていきたいですね。
 

 
  

制作:高鶴裕太
 
オーダーメイド価格:奉納品なので非公開です

 

 

 

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屋号 上野焼 庚申窯
住所 〒822-1102
福岡県田川郡福智町上野1937
営業時間 10:00~17:00
定休日 火曜日
代表者名 高鶴 裕太 (コウヅル ユウタ)
E-mail info@yakimonolab.com

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