黒い球37FC
通常価格
11,000〜
円 (税込)※商品価格以外に別途送料がかかります。
説明
こちらは黒い球みたいなお皿で、名前もそのまま「黒い球」と言います。気の利いた名前が思いつかなかったんですね。
この器で大事にしたのは球の丸っぽさと、球の上の部分、料理が乗るところのエッジとのバランスでして、
ていうのも器全体がまんまるというシンプルな形であり、エッジ部分は認識のポイントとなる箇所だから、ここがパキッと決まってくれていると 器全体も引き締まって見えると思い ここの作りはコントラストを意識して削りました。
まるの形自体も綺麗に出したかったので最初にろくろでまんまるの土の塊を作って、生乾きの時に削り出して形を整えると言う方法を採用しました。
中は空洞になっているから ツボとかを作る要領で袋状にろくろ引きするという手もあるんですけど、今回はなんか塊から削り出したい気分だったので削り出し作戦を採用しました。削り出しの方がより望ましい形を作れると思います。
そのおかげで器を一つ作るたびに粘土から空気を抜く「菊練り」をがっつりしなければならなかったので、筋肉的にハードな制作でした。
↑一つの黒い球を作るのに必要な粘土です
↑ろくろ引きの段階である程度形を整えます
近いうちに似た形のものを作る予定なので、その時はろくろ引きである程度 形を作る方向でやろうと思います。そのオーダーでは「なるべく軽い方がいい」というご要望もあったため、削り出しよりろくろ引きの方が軽くできると見込んでいます。
[サイズ]
直径 約 12cm / 高さ 約 9.5cm
(個体差があります)
[重ねやすさ]
重ねられますけどちょっと怖いバランスです。
なにか箱の中にまとめておけば倒れる心配はなさそうですが。。
[重さ]
一応中を空洞にしていますが そこそこ重いです。
この器ではいつもの黒とはまた違う、あまり光を反射しない釉薬を試してみまして、
ていうのもこういった立体的な器では通常の釉薬の光沢が伴った途端に、「わりと普通」な印象になってしまう という恐ろしい現象が起こるからです。
なんでそうなるのかはわからないんですけど、つるつるなタイプの釉薬と、このマットなタイプの釉薬のどちらのパターンも作ってみたところ、意識にぐっと引っ掛かるのはマットなタイプの釉薬でした。つるつるだと製品っぽくて見慣れた感じがして、マットだと何か異物のように見えるからでしょうか。
あまり光を反射しない黒の場合、食材がかなり引き立って見えると思います。
光を99.9%吸収してしまう黒 みたいなのを作れたらいいんですけど、釉薬でそれを作るとなると なかなか難しいでしょうね。塗料であれば市販されているものもあるので、どのような印象のものができるのか一度試してみたいですね。
今回の釉薬では完全に焼結させないことでマットな黒を出していますが、焼結していないことでやや浸水性があるため、液体セラミックを塗りたくってカバーしています。
サイズはソフトボールくらいの大きさで、黒のマットな釉薬のおかげで このくらいのサイズ感でも存在感がそこそこありますけど、つるつるな釉薬でこう言った器に存在感を持たせようとしたら サイズを大きくして 物量感でもって異質さを出すことになるのかしら。この手の器を大きく作るとなるとまた大変そうですね。
この釉薬もいろいろと応用が効きそうなので また違った形も作ってみたいと思います。
制作:高鶴裕太
オーダーメイド基準価格11,000円
(基準価格はこの器の形を制作する際の基準となる価格です。釉薬やサイズによっては料金が1,000〜3,000円程度アップすることがございます)
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