説明

こちらはスープAというお皿をベースにオーダーされた、スープA2というまたまた安直なネーミングのお皿です。

　
スープAとの１番の違いはもちろんリムの端っこに描かれた、赤い列車のイラストなんですけど、形の方も微妙に異なっていまして、
　
このお皿をオーダーしていただいたのが福智町を走る「コトコト列車」というレストラン列車からでしたので、列車の中で使われる器用にちょっとしたカスタマイズが加えられております。
　
　
コトコト列車は「ゆっくり走って風景を楽しむ」が売りの列車なのであんまり揺れはしないのですが、それでも乗り物の中なので、振動に強いように、元のスープAの形に比べて高台を広く、そして中心のくぼみ周りの肉付きを良くして、あえて重さを加えています。
　
　 
　
中心部分に重さを加えたのは、お皿が振動で動きにくいようにと、あとはスープの器なので、スープが冷めにくいよう、保温力を高めるために中心部分は肉厚な作りになっています。
　
あらかじめウォーマーで温めておいて、温もりが持続するようにということですね。レストラン列車という通常とは調理条件が異なる場所に合わせたカスタマイズをしております。
　
　
 
　
[サイズ]
直径　約 22.5cm　/　高さ　約 5cm
 
[重ねやすさ]
重ねやすいです◎
　
[重さ]
中心部分をあえて重くしています。
　
　

スープAとは高台周りの仕様が変わりましたので、そうなると元のリムの角度では、この高台の広さと合わせるとバランスが野暮ったくなるので、リムはできるだけ平たく作りました。
　
　
　
　
リムを水平に近づけることで高台への意識をそらす効果があるのと、今回のお皿はイラスト入りなので、絵を見やすいように、また絵が入っていることを不自然に思いにくいように、リム部分がキャンバス的な印象となるようリムを平たくしました。
　
　
さてそのイラストですが寄るとこんな感じでして、
　

　
　
まあー上手ではないんですけど、これくらい 抽象的に描いた方が、むしろ見た人に印象だけを投げかけて、心の中に思い描く列車の像を邪魔しないかなーと思いまして。あと料理も邪魔しないかなーと。可愛さ重視で描いてみました。
　
 

　
あとスープAの方は依頼していただいたシェフの好みでつや消し仕様に作りましたが、今回のお皿は上から透明秞をかけて艶やかに仕上げております。
　
列車で使ううつわだと枚数が多い割に、お皿を洗うのにかけられる時間が少ないので、手入れが楽なツヤツヤ仕様となりました。
　
　
このような感じで既にある器をベースに、使う場所に合わせたオーダーも承っておりますので、ヘタッピ焼き物研究所を今後ともご贔屓に！
　
　
 　
　

制作：高鶴裕太
　
オーダーメイド基準価格8,800円

（基準価格はこの器の形を制作する際の基準となる価格です。釉薬によっては料金が1,000〜2,000円程度アップすることがございます）
　

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庚申窯（こうしんがま）