ディスク/フラット3J[赤銅]
通常価格
7,700〜
円 (税込)※商品価格以外に別途送料がかかります。
説明
こちらはフルオーダーで作ったフラットなお皿、[ディスク]シリーズの赤銅バージョンです。
赤銅色(しゃくどういろ)というのは[オレンジ寄りの深い赤]を指す色で、銅は本来ならピカピカに磨いた10円玉みたいな ツヤツヤオレンジカラーなのですが、銅を低温で焼成すると酸化銅の被膜ができて色が変化して見えます。
その被膜の厚みが比較的薄いと深い赤色に見え、それを赤銅色と言うみたいです。今回のお皿でも実際に銅が使われているので赤銅色というのにちょうどいいのではないかしら。
[サイズ]
直径 27 cm / 厚み 0.5cm
(個体差が多少あります)
[重ねやすさ]
割と重ねやすいです◯
が、このお皿はできるだけ薄く、という要望だったのであまり枚数を重ねると一番下が割れる危険性があります。
木のラックなんかに立てて収納できると かっこいいんじゃないでしょうか。
オーダーのポイントが「できるだけ薄く」ということだったので、今回のお皿はだいたい5mmの厚みで作っています。
技術的にはもっと薄く作ることも可能なのですが、使用強度を考えると5mmくらいが限界かなー と。それよりも薄くて尚且つ実用的にってなると素材を変えなければいけないでしょうね。このくらいが陶器の限界ラインじゃないでしょうか。
カップとか立体的なものは構造として強度があるのでもっと厚みは薄くなります。本当に薄いのだと飲み口の厚みが1mmとか。
でもやっぱ1mmは欠けやすくなるので2mmくらいが実用的でしょうね。
上野焼[あがのやき]は元々薄作りの伝統工芸品だったので、土自体も薄く作りやすいのですが、今回のお皿は薄くてフラットで表面がまた赤銅色なのでぱっと見 陶器っぽくない感じ、金属的な雰囲気のお皿になっております。
この赤銅色なんですけど、最初からこういう色に焼き上がる釉薬ではなくて、このお皿に使った釉薬は上野焼(あがのやき)の伝統的な釉薬、[緑青(ろくしょう)]になります。緑青これですね↓↓ 緑色。
このお皿を城島瓦の渋田瓦工場で もう一度焼き直してもらうと、緑色の釉薬が赤銅色に変化します。城島瓦の簡単な説明↓↓
城島瓦は強還元で焼成するため、緑青に含まれる酸化銅から酸素が奪われて、それで色も赤っぽく、酸素が減った分 メタル系はより本来の金属に近づくそうなので質感もメタリックなお皿に仕上がりました。同じ釉薬でもこんなに変化するんですな。
ちなみに裏側は何も釉薬をかけてなかったので城島瓦のいぶし銀に仕上がっています。
これは炭素皮膜が土肌にくっついてこんな色になるそうで、それによって水を弾く瓦ができるそうですから水には強いみたいです。
裏側にうっすらびっしり入っている溝は、レコードの溝のイメージと、お皿を持った時の滑り止めの機能として彫ってみました。フチは少しでも持ちやすいように斜めにカットしています。
シンプルなお皿はやっぱり素材感が大事ってことで、今回のお皿もそこを一番気をつけました。城島瓦で焼き直してもらうと 器の表情にまた一つ奥行きを作れるので、今後ともいろんな釉薬でチャレンジしていきたい技法ですね。
制作:高鶴裕太
オーダーメイド基準価格7,700円
(基準価格はこの器の形を制作する際の基準となる価格です。釉薬によっては料金が1,000〜3,000円程度アップすることがございます)
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庚申窯(こうしんがま)
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